生物園のあゆみ
生物園設立まで
1977年
元渕江公園で掘られた井戸の豊富な地下水を利用したホタル飼育・展示計画が発足。
公園内にホタル飼育水路が作られ、ゲンジボタル・ヘイケボタルの飼育が始まる。
1979年
元渕江公園ではじめて小規模なヘイケボタル展示を実施。
1980年
元淵江公園にプレハブ小屋が建設され、小屋の中でゲンジボタルの展示が開催される。
1970年代の元渕江公園(地理院地図から引用)
1970年代の元渕江公園(地理院地図から引用)
1981年
プレハブ小屋を利用した飼育・展示施設「生物館」がオープン。日本産淡水魚や水生昆虫の展示を開始。
1983年
スズムシの繁殖・配布を開始。
1985年
新たに鳥舎やホタルドーム(現:昆虫ドーム)がオープン。公園内の観賞池が釣り池へと改修される。
6月には大規模なホタル観賞イベント「ホタルの夕べ」を実施。
環境教育的な施設やイベントが増える。
ゲンジボタル
ゲンジボタル
設立から現在
1993年
区政60周年を記念して現在の生物園の施設がオープン。
「ふれあい」「いのち」「共生」をテーマとして、昆虫から魚類、哺乳類など幅広い生物を展示。
2000年頃
入園者が徐々に低迷。運営の立て直しが検討される。
2003年
民間への一部業務委託が開始される。飼育生物や展示、イベントなどが見直される。
第1回生物園まつり開催
2006年
一時は6万人程度だった年間入園者が10万人を超えるようになる。
2007年
年間パスポート販売開始
2008年
室内ホタル観賞イベント「ホタル見night!」開催
2009年
生物園2階にミュージアムショップ開店
2013年
改修工事のため8月末から翌3月末まで長期休園
2014年
指定管理制度が導入される。
4月1日にリフレッシュオープン
2016年
年間入園者が20万人を突破。
現在の生物園
大水槽「世界の魚(2005年)」
大水槽「渓流の魚(2006年)」
大水槽「水草水槽(2008年)」
大水槽「金魚の大水槽(2014年)」
地域への貢献
地元の地域といっしょに
区内企業との取り組み ~お土産研究会~
お土産研究会は、足立区生物園とあだち異業種交流会のメンバーを中心とする区内企業の連携事業として平成 22 年度に発足し、年 2 回のペースで勉強会を開催してきました。
生物園のお土産開発・連携事業をきっかけに、区内のものづくり企業と関係団体が協力して足立ブランドを発展させ、独自の商品開発を進めていくことを目的としています。
【研究会で生まれた商品】
これまでお土産研究会で開発された生物園のオリジナル商品は50種以上(終売商品も含む)。これからも区内企業の強みと生物園らしさを掛け合わせたオリジナリティ溢れる商品を開発して参ります。
【参加企業の声】
「お土産研究会の発足経緯」
区長が足立区生物園に来園した際、お土産売り場も見学されましたが区内企業の商品が無い事に気が付かれ生物園と企業とコラボしてお土産を開発したら良いのではないかとのご意見からお土産研究会を発足する事になりました。
職員の方が動物の特徴を生かしたデザインや顧客データーを元に会員と共同開発した商品をお土産売り場で販売する様になりました。
会員も一般市場に卸す事が出来るので下請けから脱皮してメーカーになる切っ掛けになって行くのではないかと期待しております。
株式会社 ヨシオ
会長 小泉俊夫様
お土産研究会
開発されたオリジナル商品たち
区内教育機関との取り組み ~教育利用研究会~
教育利用研究会は、教育の実務者や専門家から意見をいただき、教育団体による生物園の活用方法について検討するため、平成27年に発足しました。
【研究会の構成】
①幼稚園・保育園、②小学校、③中学校グループに分かれ、年に2回の集まりで検討会を実施し、新規プログラムを開発しました。各グループは区内教育施設の教員、教育を専門としている区内大学教員、そして生物園の職員で構成されています。所属委員の園児や児童、生徒に対してプログラムの試験実施を行うこともあります。
【参加教員の声】
「子供たちの学習と生物園」
私と生物園との出会いは、足立区の理科部の研修の時、初めて生物園訪れた時のことです。その日は、館内の見学とともに、アゲハチョウの幼虫の世話の仕方を教わりました。ぜひ、これを子供たちにも教えてあげたいと思い、自分の勤めている小学校にも、先生方に来ていただきました。その後、生物園の教育利用研究会にも参加する機会を頂き、生きものに関するいろいろなことを教えていただきました。今は、腐葉土の作り方を教えていただき、私の勤めている小学校でも、委員会活動で毎年作っています。あの桜の葉っぱが1年間たつと、土になるのです。子供たちにとっても初めての活動で教科書には載っていない学習をすることができます。今後も、生きものに関することを生物園の方々に教えていただき、子どもたちの学習の幅を広げていければと思います。
教育利用研究会のメンバー構成
開発された「腐葉土づくり」の模様