夏休み研究応援キャンペーン特別企画(とくべつきかく)
生きものについての「なぜ?」「どうしよう?」に生物園のスタッフがお答えします!
 

しつもんを おくる きかん:7/21(月)~8/18(月)
こたえが のる日:毎週月曜日(7/28、8/4、8/11、8/18、8/25)
さんかできる人:幼稚園(ようちえん)・保育園(ほいくえん)生~高校生

 

【ちゅういすること】

・自分の名前や でんわ番号、じゅうしょは 書かないでね。
・こたえが のるときは「しつもん」と「がくねん」だけを しょうかいします。
・1かいに しつもんは1つだけ。いくつもあるときは、わけて おくってね。
・1しゅうかんに 5つぐらいのしつもんに こたえるよ。ぜんぶはこたえられないこともあるよ。
・もっと くわしくしりたいときは、せいぶつえんに あそびにきてね。
なつやすみの あいだ、子どもは 入園りょうが 0円(むりょう)です!
 
注意事項(保護者の方へ)
・個人情報(個人名や連絡先)は書かないでください。回答には質問と学年を公開します。
・1回の投稿につき質問は1つまで、複数ある場合は何回かに分けて投稿をお願いします。
・回答は週に5問程度です。選ばれない場合もありますのでご了承ください。
・もっと詳しく知りたい時はぜひ生物園へお越しください。夏休み期間は子どもの入園料が無料です。詳しくはこちらをご覧ください

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しつ問をおくる

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こたえをみる

ほ乳類について


ネコはどうぶつの中でも、からだ のかたむきや むきをかんじる のう力がたかい生きものです。また、手足はもちろん からだがやわらかく、いろいろなほうこうに からだをねじることができます。さらに、身体能力(しんたいのうりょく)もたかいです。
ネコがたかいところからおちたときは、
①耳のおくにある、三半規管(さんはんきかん)でかたむきをかんじる。
②ヒゲで空気のながれをかんじる。
③からだをひねって着地(ちゃくち)のしせいをとる。
これで、たかいところでもみごとに着地(ちゃくち)します。
ただ、ネコの中にも身体能力(しんたいのうりょく)がひくい子もいるので、すべてのネコが上手に着地(ちゃくち)できるわけではありませんし、たかすぎるとケガをしてしまうこともあります。

かつてウサギの仲間は「切歯が一生伸び続ける」「切歯と臼歯の間に大きな隙間がある」「食性や歯の使い方が似ている」などの特徴を注目して、
ネズミ目の一部、重歯亜目に分類されていました。
しかし、他の特徴に注目してみるとネズミとウサギで骨格など様々な違いが認められたため、
1912年ごろから、ネズミ目の一部ではなく、独立したウサギ目として認められはじめました。
次にこれらの違いについて代表的なものを紹介します。
違い①「重歯」
ウサギ目の特徴として、上の切歯の裏側に小さな歯が生えていることがあげられます。
ネズミ目は上下2本ずつの計4本ですが、ウサギは上に4本、下に2本という特殊な歯列をしています。
※かつて分類されていた重歯亜目の重歯とはこの前歯が重なっていることに由来します。
違い②「臼歯の数」
ウサギ目の仲間は臼歯の数が5-6対あり、3-4対のネズミ目より多いです。
また耳の大きさについても、ウサギと言えば大きな耳が特徴になりますが、
実際にはウサギに限らず、隠れ家の少ない平地の小型から中型の哺乳類で多く見られる特徴です。
ネズミの仲間でも砂漠製のトビネズミなどでも耳が大型化する種がいます。
またウサギでもナキウサギのように、岩場など隙間に隠れて生活するものは耳が小型化するものもおり、
ネズミでも同じ岩場に生息するグンディは耳介が極端に小さいという特徴を持っています。
これらの生息環境などに適応するために別の分類群の生物も似た形に進化することを
「収斂進化(しゅうれんしんか)」と呼びます。
まずは、食べられない原因が歯にあるのかどうか、獣医さんに診てもらう必要があります。
もし、その上でやはり歯に原因があるとしたら、高額な物になりますが、100%チモシーで出来ているペレットを試してみてください。届くまでに数日かかると思いますので、その間は、チモシー100%ではないペレットや葉物野菜、生の牧草など、食べる物なら与えてください。本来、野菜は主食として向かないのですが、一先ずの措置となります。
もし、チモシーペレットをそのまま食べられなければ水分でふやかしてあげてみてください。
それでも食べなかったとしたら、その子の寿命が来たという覚悟をしなければなりません。その場合は、延命させることよりも空腹にさせないために先程挙げた食べ物をいろいろ試して、最期までの時間を大切に過ごしてあげてください。

データを比べるときには、統計を使って調べるとよいことがあります。
中学生で習う内容で考えるのであれば、例えば気圧を、ヤギが登った回数などを縦軸にとって、散布図を作ってみるのはいかがでしょうか。散布図とは組になった2種類の数値の一つを横に、もう一つを縦の軸にそれぞれ対応させて、平面に点を打って表す図です。
(ここからは難しい内容です)
他にも難しい方法が色々あって、例えば「ケンドールの順位相関係数」という方法を使うと、2つのデータがどのくらい似た動きをしているかを調べられます。(説明はこちら → https://corvus-window.com/all_kendalls-tau/)
また、統計では「この結果はたまたま出たのか、それとも意味があるのか」を確かめるために「仮説検定」という方法を使います。(説明はこちら → https://corvus-window.com/whats_hypothesis-testing/)
ただし、「相関がある」という結果が出ても、「AがBの原因だ」とは必ずしも言えないので注意が必要です。
(質問をしてくれた方へ)
別で頂いたデータを解析してみました。結果が知りたい場合はご連絡ください。

鳥類について


一般的に「まばたき」とは、上下まぶたの開閉運動を指します。
私たち人間は、「まばたき」によって涙の膜をつくることで眼球を潤わせ、目を健康に維持しています。
さて、鳥類は「まばたき」をしているか、というご質問ですが「上下まぶたの開閉運動」としての「まばたき」は行っていません。鳥類には、眼球とまぶたの間にもう一枚「瞬膜(しゅんまく)」という膜を持っています。それを開閉することで、眼球を健全に保っているのです。
生物園で飼育しているフクロウのフッキ―が瞬膜を半分閉じた瞬間が撮影できました。
眼球を白く覆(おお)っている部分が瞬膜になります。
御覧の通り、鳥類の瞬膜は目頭と目尻で左右に動くことが見て取れます。
鳥の種類によって、白色の瞬膜からほぼ無色透明の瞬膜まで様々あります。
身近な野鳥だと、カラスの瞬膜の動きが観察しやすいかもしれません。
元渕江公園にも様々な野鳥が生息していますので、少し離れた位置から観察してみてください!

 

は虫類について


骨格標本を作る方法は、生物(カツオブシムシ、ミルワームなど)を使った方法や、薬品(漂白剤など)を使った方法など様々な方法があります。それぞれコツがあるのでここには書ききれないですが、サイエンスカフェでお話しているので参考にしてみてください。

 
 

両生類について


かべを登る理由はよく分かっていませんが、おそらくこれは野生での生活が関わっているとかもしれません。アカハライモリは上陸するとしめった地面のある場所をさがして水場から移動します。
もしかしたらこのイモリたちも外に出て遠くに行きたいのかもしれません。通常、上陸から1ヶ月ほどすると落ち着くようです。かくれ家を利用してもらいたければ、中に水ゴケなど入れて全身がもぐれるように工夫してみてください。


生物園ではミシシッピニオイガメを飼育したことがないので、どちらが好きかはわかりません。人間と同じようにカメも個体によって好きな餌、嫌いな餌が異なります。そのカメが好きな餌を明らかにするには色々な餌を試してみるしかありません。ミシシッピニオイガメは10年以上生きるので、この機会に飼育している個体がどの餌が好きなのか明らかにしてみるのも良いかもしれません。

昆虫類について


たしかにホタルの幼虫(ようちゅう)にはさわるといたそうなトゲトゲしたものがはえています。でもじつは、このトゲトゲは やわらかいです。トゲトゲの正体(しょうたい)は、「えら」とよばれる幼虫(ようちゅう)が水(みず)の中(なか)で息(いき)をすうための器官(きかん)です。
  


クロコノマチョの幼虫(ようちゅう)はススキなどのイネのなかまの植物(しょくぶつ)を好(この)んで食べています。エサは公園(こうえん)や河川敷(かせんじき)など色々(いろいろ)なところにあるのでさがしてみてください。


飼育する場所にもよりますが、クロコノマチョウはふ化(卵からかえって)から羽化(成虫になる)まで1ヶ月と数週間前後かかります。成虫の寿命は計測したことがありませんが、上手にお世話をすると成虫で最長1ヶ月~40日程度生きるアゲハ類と比べるともう少し長く生きているような印象を持っています。また、交尾(こうび)していない個体の方が長生きします。


虫のたくさん集まる理由にはいろいろなものが考えられそうです。樹液(じゅえき)や新芽(しんめ)、花など虫のエサになるものがあるか。木が生えている場所の日当たりや風通し。またこの他にも、人間では感じとれないような、虫の好み(このみ)があるのかもしれません。ぜひ、虫のようすを見ながら、その木にたくさん集まる理由を考えてみてください。

 


生きものは遠い昔から、少しずつ すがたを かえながら子どもをのこし、生きのこってきました(進化(しんか))。今回のしつもんも昆虫(こんちゅう)の進化の道すじにかんけいがあります。
大昔の昆虫は、トンボやバッタのようにサナギにならずに成長(せいちょう)していたと言われています。ある時、そんな昆虫の中にサナギになることができるものがあらわれました。この「サナギになる昆虫」の子どもたちがさらに長い長い時間をかけてそれぞれに すがたを かえていったことで、チョウやカブトムシのようなサナギになる昆虫になりました。
「サナギになる昆虫」は、幼虫(ようちゅう)からサナギの時期をへて 成虫(せいちゅう)のすがたを大きくかえることができるようになりました。
これにより幼虫の期間はたくさん食べて成長し、成虫になると遠くへ移動(いどう)したり卵(たまご)をうむことが得意(とくい)な すがたに体を作りかえることできました。
これにより「サナギになる昆虫」はさまざまな環境(かんきょう)に対応(たいおう)することができ、たくさんの種が誕生(たんじょう)したと考えられています。
ぎゃくに「サナギにならない昆虫」は、大昔の とくちょうを のこした昆虫たち、と言えるかもしれません。


「カブトムシ」という種の昆虫は、実は日本だけでなく朝鮮半島や中国、台湾、ベトナムやインドなど外国にも分布しています。
細かな外見の違いでいくつかのグループに分けられ、朝鮮半島や中国の個体は「タイリクカブト」、台湾の個体は「ツノボソカブト」、ベトナムからインドの個体は「ツヤカブト」などの名前で呼ばれることがありますが、どれも日本でみられるカブトムシと同じ種です。

昆虫をはじめカニやムカデ、クモなど節足動物の体は「外骨格」といい、体の外側の硬い殻で体を支え、その内側に筋肉がある、というつくりになっています(カニの脚の「身」の部分が筋肉にあたります)。昆虫の外骨格は「クチクラ」という複雑な分子でできていて、とても軽くて丈夫です。
ナナフシの脚そのものについて、「他の昆虫と比べて特別に変わった構造がある」というような情報は見つけることができませんでしたが、昆虫の中にはナナフシ以外にもアリやカブトムシのように自分より何倍も重いものを持ち上げたり運んだりすることができるものがいます。昆虫がもつ軽くて丈夫な素材の体が、効率よくパワーを発揮することに役立っているのかもしれません。


昆虫ははやく歩くとき、片側のまえあしとうしろあし、もう片方のなかあしの3本がセットになってうごきます。3本のあしをうごかしているとき、のこりの3本のあしは地面について体をささえています。
3点で体をささえるとき、2点や4点でささえるときよりも安定します。昆虫はあしが6本あることで、むだがなく、じょうずにバランスをとって歩くことができるようです。


日本のカブトムシのようにつのに毛がはえていないカブトムシの多くは相手をなげとばすようにたたかいます。ヘラクレスオオカブトのようにつのに毛がはえているカブトムシの多くは、たたかうとき相手のことをはさんでたたかいます。このときに毛がすべり止めになると考えられています。
次にカブトムシのおしりの毛のことですが、おもにおしりや体にはえている毛はよごれや寄生虫(きせいちゅう)がつきにくくなるやくわりを持っています。おしりの毛はカブトムシのほとんどのしゅるいで見られるので、いろいろなカブトムシをかんさつしてみてください。

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