解説員のひとりごと
2020年1月「改めて感じる自然への気持ち」
「工事で無くなってしまう水路にいる貴重な生きものを、救出するので集まってほしい」と声をかけられて、参加しました。
雨で増水した水路の中を、網で根こそぎすくって、そこに棲む生きものをみつけだします。ザリガニやカニ、カエル等いろいろ出てきます。今は貴重になってしまったメダカをみつけると「あ、やったーみつけた!!」とあちこちから声がして、私も皆に負けまいと力が入ります。やっと見つけ出したメダカも、すくった網の中でザリガニのハサミで半分にされてしまったり、あわててすくって逃げられそうになったり、もうハラハラドキドキ。そんな中、ベテランのボランティアの方は仙人のように涼しい顔で何匹ものメダカをすくいあげていくのでした。
吹きわたる風の音を聞いたり、水や土の匂いを感じたり、生きものに触れたり、何よりも私が元気になれる大切な時間です。この生きものたちのいる場所を少しでも残していきたいと、強く感じました。
たかはし あやこ