解説員のひとりごと

2021年11月「ケニアでの3年間

 
 
大学卒業後、青年海外協力隊としてアフリカのケニアに赴任しました。仕事は学童に対する自然保護教育の実践で、時に子どもたちを連れて自然観察に出かけることもありました。サバンナに生きる動物たちの力強さに感動した日々を今でも鮮明に覚えています。しかし同時に、密猟や開発により多くの動物たちの姿が消えていく事実も目の当たりにしました。地元の人々と共にケニアの自然を守るために活動した悪戦苦闘の3年間でした。あれから30年、私は今生物園でスタッフと共に絶滅危惧種であるツシマウラボシシジミやフサヒゲルリカミキリ、アマミトゲネズミ等の保全活動に取り込んでいます。ふりかえってみると、ケニアでの経験が今の自分の土台になっているんだなぁと感じるこの頃です。
 
園長 せきね まさし
 

 

ケニアのサバンナ

密猟の象牙を焼却処分した記念碑