解説員のひとりごと

2022年4月「知らないってもったいない!

 
 
皆さんは嫌いな生きものはいますか?私には大嫌いな生きものがいました。それは、蝶や蛾の幼虫です。幼い頃、突如現れた目玉模様のそれにとても驚き、それから嫌悪の気持ちを持ったまま大人になりました。
そんな私が生物園で働き始めの頃、飼育している幼虫に触れる機会があり、仕事だからしょうがないという気持ちで恐る恐る触れてみたところ、なんと!今まであんなに避けてきた存在を、儚く愛しい存在に感じることができました。彼らのことを何も知ろうとせずにいたことをとてももったいなく思いましたが、価値観を変える貴重な体験となりました。皆さんももし嫌いな生きものがいるとしたら、ちょっと勇気を出して歩み寄ってみてください。新しい世界が広がるかもしれません!
 
 
解説員 なかそね よしの