解説員のひとりごと

2022年5月「働くのはアリ、働かないのもアリ

 
 
アリを見た事がありますか?見た事のない人はいないくらいとても身近な昆虫のアリですが、昆虫では珍しい「真社会性昆虫」という、女王を中心に仲間たちで協力して生活する習慣を持っています。そんな女王アリを石膏の巣に入れ飼育観察をすると、面白さに目が離せなくなりました。
最初は女王アリだけでしたが、働きアリが増えてくると、卵や幼虫の世話をしているアリもいれば、エサを解体しているアリ、何もしないアリ、休んでいる仲間の上になぜか蛹を載せていくアリ、そのまま大量の蛹に埋もれるアリなど、色々な姿が見られて全然飽きません。気が付けばアリを探して眺める事が多くなりました。
これからの時期、巣で生まれた新しい女王アリとオスアリが繫殖の為に外に飛び立ち、新たな巣を作ります。もしかしたら皆さんの近所でも観察する事が出来るかもしれません。
身近にいる生きものを観察してみませんか?
 
 
解説員 やぎぬま ゆうき