解説員のひとりごと

2022年9月「おひさまと動物の赤ちゃん」

 
 
日ごとに昼が短くなり秋を迎えますが、動物に元気な赤ちゃんを産んでもらうには、季節、特に日の長さに合わせて飼ってあげることがとても大切です。
野生の動物は、日が長くなっていくことで春が来ることを感じ取り、暖かさと豊富な食べ物が刺激となり、赤ちゃんを産み育てます。動物を飼育する時は、日が長くなってきたタイミングに合わせて、栄養の豊富な餌を与えたり、オスとメスを一緒にしてあげると元気な赤ちゃんを産んでくれます。
それでは、オーストラリアなど四季が日本とは逆な南半球の動物を日本に連れてくるとどうなるでしょう?生物園のオーストラリアドームでは、オーストラリアの動物と鳥が暮らしています。オオカンガルーの赤ちゃんは秋と冬に袋から顔を出し、オカメインコは春がメインですが秋にもヒナが見られます。日本でははっきりとした繁殖の季節が見られなくなるようです。おひさまと動物の赤ちゃんって意外とおもしろい関係があるんですね。
 
 
解説員 よしだ おさむ