解説員のひとりごと
2022年10月「梅雨と白い泡の塊」
とある梅雨の日、自然観察が好きなスタッフと共に山の夜を観察することになりました。私にとって山の思い出と聞かれてぱっと思い出すのは、三陸の森でミヤマクワガタを見つけたことくらいでした。久しぶりの山で興奮していた私は、ある不思議なものを発見しました。それは木にくっついた白い泡の塊でした。調べるまで知りませんでしたが、「モリアオガエル」というカエルの卵でした。梅雨の時期に生存率を高める為に、木に登って卵を産みつけるそうです。自然が生み出すその卵を見て神秘的に感じたのと同時にきれいだなと見入ってしまいました。残念ながら産卵シーンは見られませんでしたが、来年の梅雨の時期も観察に行きたいなと思う素敵な日でした。
解説員 ほそだ まさし
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モリアオガエル
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モリアオガエルの卵塊