解説員のひとりごと
2024年3月「混じりあう季節の楽しみ」
まだ寒い日が続いていますが、季節は確実に進んでいるようです。木々の冬芽はまだ固く閉じていますが、足元ではオオイヌノフグリが瑠璃色の小さな花を咲かせています。冬鳥のジョウビタキを見かけたかと思うと、まだ下手なウグイスのさえずりが聞こえてきます。生物園の池には、そろそろアズマヒキガエルが産卵のために集まって来るはずです。
冬と春が入り混じっているこの季節、公園の「巡回」をしながら「散策」に出るのを楽しんでいます。
気温だけでなく、音や色、香りなど、五感を使って季節の移り変わりを感じるのもいいものです。みなさんもぜひ季節のグラデーションを感じに散歩に出かけてみませんか?
せきね まさし
固く閉じたサクラの冬芽
足元に咲くオオイヌノフグリ